『オーファン・ブラック』第1話

【概要】

 根なし草で前科者のサラ。ドラッグディーラーの夫とは離婚。養母に預けた娘を連れて遠くへ逃げ、人生をやり直そうと考えていた。そんな時、自分とソックリな女性ベスが自殺する現場を目撃する。サラは義弟フェリックスの力を借りて自らの死を偽装。ベスになりすまし、彼女の貯金を奪って逃走資金に充てようとする。だが、誤算だったのはベスの職業が刑事ということ。そのうえ、生前に不祥事を起こしていた。正体を知られまいと四苦八苦する彼女の前に、またしても自分と瓜二つの別人が現れる。

※以上、SPO海ドラサイトを引用

 まず、カット割りの細かさが顕著。例えばサラ(ベスになりすました女)を映し、そこでカットを割る。その後、充電器からケータイをとるカットになる。ふつう、映画ならここでカットを割らない。ジャンプカットも多用される。さらに海外ドラマ第1話は情報量が横溢。脳内をアドレナリン過多にするのだ。

 サラが突然、刑事に連行される件、彼女は聴聞会に呼ばれる。ここからサラのなりすましにおいて、警察にバレるかバレないかサスペンスにもなる。刑事のマフィア潜入捜査もので使われる古典的なサスペンス手法だ。彼女は聴聞会直前に石鹸を飲み、会にて嘔吐してその場をしのぐ。ここは第1話のアイディアが光る出色のシーンだ。 とりあえずどのようなバレ方するのか気になるところ。
 第1話のクライマックス。遺伝子学者でサラと瓜二つのカーチャ・オービンガー、サラが刑事と知っていて助けを求め、接触。だが謎の女は射殺される。

 彼女の正体はいったい何者なのか、彼女を射殺したのはいったい誰なのか、興をそそられる。